東京都 世田谷一家殺人事件
考察
3-1 家の内部構造
警察庁が3Dプリンタで作成した模型が以前公開されたものがyoutubeにあった。
それをもとに 真相を追う が作成した。
どこから侵入したのか
まず、侵入の候補として
1.1階のドアから侵入
2.中2階の風呂場から侵入
がある。
1.1階 ドアから侵入
最初に2階にいた礼くんが殺害されたので、ドアなら侵入したとすると、1階には誰もいなかったことになる。
2.中2階 風呂場から侵入
風呂場から侵入したとすると、礼くんが最初に殺害されたとすると、誰も居なかったことになる。
警察はこの中2階、風呂場から犯人は侵入したと考えている。
「真相を追う」が犯人の足取りをシュミレーションしてみた。
もし1階にみきおさんがいて、犯人が中2階から降りてきたとすると、1点疑問が残る。」」
みきおさんの流れを推測
服装
まず、服装から考える。
タートルネック、ジーパンにベルトをしていた。
この服装で寝ることはないだろう。なので起きているときに襲われたと考えられる。
傷の個所
次に傷の状態から、前からと後ろから攻撃されていることがわかる。
前
・死因である心臓横の大動脈を損傷したことによる失血死。
・眼球がえぐられていた
・右上腕部
左側頭部
・左耳上部の傷は凶器の柳刃包丁の刃先が約3㎝折れ、頭蓋骨に突き刺さったままになっていた。
後
・左大腿部、臀部。大臀部の刺創は傷の深さが包丁よりやや深く、傷口の形状も細くて小さいなど包丁の傷とは
異なっており、別の包丁を使った可能性捨てきれないとされている。
その他
・右手の指が取れかかっていた。
・めがねを鼻にかけたまま
・階段の4段目から1階までの間にみきおさんとおなじB型の血痕が点々とついていた。
・階段下の壁面には人間が激突した跡が残ってた
ここから流れを推測していく。
みきおさん殺害の推測
1.最初に階段を駆け上がったときに大腿部や臀部を刺される
前と後ろに傷がある。前からの攻撃が致命傷である。
すなわち、後ろから刺され、その後前から刺されたと考えられる。
そして、階段の4段目から1階までの間にみきおさんとおなじB型の血痕が点々とついていた。
ここから、みきおさんは後ろから刺されたので上っているとき、後ろから刺され、左大腿部、臀部が刺されたと思われる。
みきおさんと犯人が正面に向かい合っていた場合、犯人はざわざわ凶器で後ろの大腿部や臀部を刺さないだろう。
しかし、左大腿部に傷を負っていることが気になる。
犯人は右利きである。もしみきおさんが1階から2階に上るとき後ろから刺されたなら、普通なら右大腿部を刺すと思われるからだ。
2.階段の4段目に上がるところで引き戻される
みきおさんの目がえぐられていた。しかしメガネを鼻にかけたままであった。
メガネをしていて前から、目をえぐるのは至難である。
しかし、後ろから顔を引っ張るときに目をえぐることは可能ではないだろうか。
目をえぐられたときは可能性として、犯人は後ろにいたのではないだろうか。
そして階段下に戻されるとき、後ろから顔を引っ張られたとき指が目に入りえぐられたのだろうか。
3.階段下で格闘
階段下の壁面には人間が激突した跡が残ってた
これは、階段を4段目に上がろうとしたところを戻されたのだろうか。
それとも、階段を落ちて激突したのだろうか。
戻された場合、この階段下が格闘の場となり、みきおさんと犯人と正面を向いて格闘になったのだろうか。
そして、刃物をつかんで指が取れそうになる。
そして、頭を刺される。
左耳上部に凶器の柳刃包丁が頭蓋骨の骨に突き刺さったままであった。
犯人は右利きであることからも、正面から刺されたと考えられる。
そして最後、胸を刺され絶命したと考えられる。
出所:⑧
礼くんの殺害方法について
礼くんの殺害方法
礼くんは寝ているところを絞殺されたと複数の文献でみられる。
しかし、遺体の状況から疑問に感じる。
その疑問とは、
・寝ていたのか
・寝ているときに首を絞められて図のようにベッドから大きく体がはみでるか
ということである。
礼くんは「うつぶせの状態」で死んでいたのである。
寝る場合、うつ伏せになるときもあるが、通常はあおむけで寝るものではないか。
出所:⑧
これらから推測する。
方法として、
寝ている場合
①馬乗りになり首を絞めた
②ベットの上、頭の上のほうから首を絞めた
③はしごのあたりから首を絞めた
立っていて場合
④絞殺後、遺体をベットに倒した。
①なら、仮に暴れたとしても犯人の膝があるため、イラストのようにはみ出ることはない。
すると、
②ベットの上、頭の上のほうから首を絞めた
③はしごのあたりから首を絞めた
ということになる。
④立って絞殺後、遺体をベットに倒したは、遺体状況的には説得できるように思える。
しかし、クリーム色で示したものが掛け布団であるならこの推測は否定される。
なぜなら、掛け布団は礼くんの下になっている。
このような状況を作るなら、絞殺後わざわざ掛け布団を床に放り投げてから礼くんをベットに置いたことになるからだ。
わざわざそのような行為はしないだろう。
なぜ礼くんだけが絞殺だったのか
まず流れは
①礼くん殺害→②みきおさん殺害→③泰子さん・にいなちゃん殺害
になる。
ここで犯人にとって一番の相手はみきおさんになるだろう。
礼くんを殺害するときに、刃物で殺害しようとしたら、叫び声が出てみきおさんやほかの家族に知られて1:3になる可能性もある。
そこで、声が出ない方法、絞殺の方法で殺すことによってみきおさんらに気づかれないように殺害したのではないか。
購入場所について
帽子、トレーナー、手袋の販売先は、マルフル(もしくは系列店のM/X)で売られている。
可能性としてこの3点は同じ店で同時購入した可能性あるのではないか。
手袋について
手袋があったということは、侵入時にはしていたということが考えられる。
そして、この大きな手袋をしながら包丁をもったまま侵入したとは考えずらい。
仮にすぐに家族の人と出会ってしまったとしたら、すぐに戦闘態勢になるはずなので、この大きな手袋をしながら包丁を持って襲うことはやりくいと考えられるので、侵入時からしていかないと思われれる。
すなわちこの手袋があるということは、侵入時には確実に見つからない、もしくは戦闘態勢にはならない状況であったのではないか。
なぜ浴槽に書類がばらまかれたのか
この行動を知ったとき、不可解である。しかし、考えていた時、何かを探すための方法のためではないかと考えた。
もし、引き出しにたくさんの書類があって、その中に探している重たいものが隠されているかもしれない。と考えたとき、手っ取り早く見つける方法は何か。
それは、たくさん書類が入っている引き出しの中身を水にすべて放り込めば、もし重いものが入っていたら沈むはず。
犯人は、
「水に沈む重いもの」
を探すためにこのような行為に及んだのではないか。
という可能性が考えられる。
例えば、通帳からお金を引き出すための「はんこ」はどこにあったのだろうか。
犯人に見つかったのだろうか。探し物ははんこという可能性もある。
蛍光塗料と砂
警察庁のホームページから、学生時代に使われた蛍光マーカーと考えている。
しかし、学生の時に使ったものが付いたならいくつか疑問点がある。
①付いたならなぜキャップが外れてたのか
②黄色でなく赤色である
①なぜ、キャップが外れて付いたのか。それは野外で頻繁に使用したからではないか、と考える。学生が使ったときと考えるなら勉強の参考書で使ったと考えるのが適当であろう。室内で使い室内で終わる。そういった流れでキャップが外れることはあまりにも少ないのではなかろうか。
②通常学生時代にマーカーするときは黄色だったのではないか。もちろん人によるが。それが付着していた色は赤。
しかし野外でマーカーする者にとっては、外の光の加減により黄色のマーカーでは見づらいはずである。そこで目立つのは赤である。
ここから野外で使われた可能性はなかろうか。ヒップバックに砂が入っていたことも、野外での活動が多かったからではないか、と推測する。
蛍光塗料が3点で発見
ピンク色に光る蛍光塗料の粉末が3種類あり、下記の場所で検出されている。
・宮澤さん宅の車庫(3種類全部)
・ヒップバックの中(3種類全部)
・犯人が着ていたトレーナーの前面部分(2種類)
文献⑤によると、ピンク色系を3種類も同時に使うのは、
・染色関係の工場
・デザイナー事務所
・インキ製造業者
・舞台セット製作者
に限定されるとしている。
最初、ヒップバックについた蛍光塗料をトレーナーと一緒に洗ったため、トレーナーにも付着したのではと考えた。
しかし、記述によると、トレーナーの「前面」についている。これはもし一緒に洗ったため付着したのであればトレーナーの前面だけでなく全体についているはずである。
ここから、犯人は蛍光塗料に従事する仕事、もしくは使う目的で前面についてしまった可能性がある。
知りたいこと
壁伝いに横歩きした形跡
壁伝いに横歩きした形跡があったということだが、どこの部屋であったのだろうか。
またこの形跡は、血の跡だったのだろうか、それとも単なる土足痕だったのだろか。
これによって、犯人の侵入経路、その時の状況がわかるのではないか。
血の跡の場合
この横歩きした形跡が血の跡であった場合は、みきおさん殺害後、もしくは泰子さん・にいなちゃん殺害後になる。
土足痕であった場合
どの場所かによるが、侵入したばかりか、礼くん殺害後の可能性が高い。
礼くんは最後に殺害されたのか
当初、礼くん→みきおさん→泰子さん、にいなちゃん
の順番で殺害されたとされている。しかし、下記の記事から異なる場合が考えられる。
犯人の血 長男布団にも
捜査関係者によると、2階の子供部屋のベットで、首を絞められて殺害された礼君の布団にも、犯人の血液が付着していた。
血液型はA型で、犯人は一家を襲撃した際、手にけがを負って出血したとみられ、警視庁が殺害時の状況を調べている。
1階の階段付近で遺体で見つかった宮沢さんの手には、身を守ろうとした際にできた傷があり、犯人ともみ合いになったとみられる。
妻泰子さんと長女の小学2年にいなちゃんは屋根裏部屋のベッドで就寝中に襲われた。
犯人は宮沢さん夫婦とにいなちゃんを包丁で刺した際に負傷したとみられ、2階台所にも犯人の血痕が残っていた。2015年12月29日 読売新聞より
みきおさん、泰子さん、にいなちゃんの殺害時に犯人はけがを負ったとされている。
そして、礼くんの布団に犯人の血が付着。
すなわち、礼くんは最初に殺害されたのではなく、一番最後に殺された、という可能性が考えられるのだ。
しかし可能性として、礼くん殺害後、みきおさん、泰子さん、にいなちゃん殺害。その後犯人が礼くんの布団を触り、血がついた可能性も捨てきれない。
未解明なこと
犯人はどこから侵入したか
様々な説がありますがどれも否定的であり実質的に確立されてないといえます。
中2階から侵入説
この説は、浴室から入るときに、犯人の服の繊維痕が壁に付着するはずだがそれが見当たらず。
1階から侵入
この説が一番有力と考えられるが、犯人の足跡が玄関にないためこの説も否定はされる。