北海道室蘭市 女子高校生行方不明事件

2020年1月4日

 

一次資料 警視庁(北海道警察本部)からのデータ

概要

行方不明者:千田麻未さん(当時16歳)
失踪日時:平成13年3月6日(火曜日、高校入試1日目、西暦2001年)
行方不明者当時の特徴
身長:153㎝
体形:やせ型
頭髪:黒髪、ストレート
服装:紺色ジーンズ ベージュ色ブレザー バーバリー製チェックマフラー
緑色革靴

 

連絡先

千田麻未さんについて情報をお持ちの方は、下記の警察署までお願いします。
札幌方面室蘭警察署 捜査対策室  0143-43-4220
札幌方面室蘭警察署 0143-46-0110

 

 

一次資料・二次資料からのデータ

時系列

11時30分ごろ:店のオーナーにコーヒーの淹れ方を習うため、自宅先からアルバイト先のパン屋本店へ電話。②
被害者「きょうの午後1時過ぎに行きたいのですが、オーナーはいますか?」
勤務先の本店に電話(パン屋本店店員による証言あり)。
12時56分:パン屋近くのバス停に停車。しかし、被害者は降りず。②
13時3分:東町2丁目に停車(ショッピングセンター)。②
13時4分:ショッピングセンターの化粧品売り場の防犯カメラに映る。②
13時26分:同じ継承品売り場の防犯カメラに映る。②
13時30分ころ:ショッピングセンター「室蘭サティ」(現在のイオン室蘭店)を出てバス停方面に向かうため、北側の道路を歩いているとき、高校の同級生2人とすれ違う。①
被害者「どこいくの?」と声をかける。
13時31分発:「東町2丁目」バス停から「中央町・工大循環線(外回り)」に乗車①
24人の客が乗っていたが、一人も確認できず。②
13時30分ごろ:オーナーAは店員に店を任せ外出。②
13時40分ごろ:「東通り」バス停で降りたもの①
12人の客が下りたが、一人も目撃者がなし。③
13時42分ごろ:交際相手から通話②
被害者(交際相手??)「もう下※に着いた」
※下とはアルバイト先がある繁華街を意味する(地元住民の証言)。
警察は電波の基地局を特定すると、東通りバス停付近であった③
13時46分ごろ:友人と通話。②
交際相手「もしもし」
被害者「今ちょっと無理だから後でかけなおすね」
交際相手は、2回目の電話の時は背後から音がせず、被害者が静かなところのいる気がしたと証言。
しかし、パン屋の店員は誰も被害者を見ていない。
16時ごろ:友人が電話するが通じず。②

①:警察発表
②:室蘭女子高生 千田麻美さん行方不明報道(youtube)
③:室蘭 千田麻未さん失踪 当日の足取りを現地で再現 テレビのチカラ(youtube)

 

最後の居場所

バスに載ったもしくは降りた目撃証言がないので、バスに乗っていたかははっきりとは言えない。
しかし、交際相手からPHSに電話があったとき、この東通りバス停の近くにいたことを電波がキャッチしている。

 

ストーカー被害にあっていた

友人によると、ストーカー被害にあっていたとのこと。
被害者のPHSにいたずら電話やメールが来ることがあった。

 

警察はオーナーをマーク

警察は、麻未さんと最後に会うことになっていたオーナーを重要参考人としてマーク。
オーナーを呼んで3日間にわたって取り調べを行った。そして家の中と車を徹底的にしらべたが、麻未さんの髪の毛1本出てこなかった。

事件後、オーナーが経営するパン屋は経営不振により店をたたむ。

店を取り壊し更地になった土地を、警察は重機を入れて基礎からすべて掘り起こす。
しかし、麻未さんにつながるものは何も出てこなかった。(③)

 

パン屋の建物について

1階はパン屋、2階はアパートであったとされている。

そして、空き部屋があり、オーナーも居住スペースとして使っていたとされている。(④,⑤)

 

【参考サイト】
youtube
②虹の橋の良 様 室蘭女子高生 千田麻美さん行方不明報道(テレ朝の番組追跡!真実の行方)
③ubiquiti1980 様 室蘭 千田麻未さん失踪 当日の足取りを現地で再現(テレビのチカラ)
③別冊宝島編集部編 「昭和・平成日本の凶悪犯罪100」 宝島社 2017年8月

サイト

室蘭女子高生失踪事件の真相・千田麻未の今現在!パン屋オーナが犯人説や不可解な点まとめ
ツイッターのつぶやき

 

考察

13時46分時の基地局の電波

13時42分に交際相手からかけた電話は、これから向かうであろうパン屋の「東通り」バス停付近であったことがわかっている。
なら、13時46分にかけたときの基地局の電波はどこだったのだろうか。
判明しなかったのか。それとも捜査上言えなかったのか。ここを公表してもらいたいものである。
この場所がわかることで、かなり事件との関連がわかるのではないか。

 

なぜ約束した13時にいかなかったのか

被害者は、13時過ぎに伺いたいと電話に出た人に言っていたが、なぜ、室蘭サティで時間をつぶしまるで、「14時にむかう」ような行動だったのか。

被害者とオーナーとの話で14時に変更となっていた?
「電話口では、13時にお伺いしたいがオーナーいますか?」と電話口の人が聞いていたが、オーナーとの会話で、14時で待ち合わせになったかもしれないと考えた。
しかし、オーナーのインタビューで13時まで待っていたがこなかったと言っていたので、少なくとも被害者とオーナーとの話では13時の約束になっていたはずである。

 

ストーカーはどのような人物だったのか

テレビの同級生や支店長の話でも、ストーカーに悩まされていたとのことだったので、犯人はストーカーの可能性もある。
しかし、警察、同級生の話の中、報道どれをとってもストーカーの特徴は全く特徴は語られていない。
当時、オーナーA氏に着目しすぎていなかっただろうか。

 

なぜ降りたと思われるバス停で一人も目撃情報がなかったのか

東通りバス停では12人が降りたが、一人も目撃証言を得られていない。

被害者立て看板
被害者立て看板は、彼女の顔写真と、一部学生服姿が載せられ、当時の服装は、文字で書かれている。

これでは、目撃情報は学生服のイメージをしてしまうと思われる。
載せるなら、室蘭サティの防犯カメラに映った写真か、顔写真に当時の服装を手書きで図化したものを載せたほうがよいのではないか。

 

パン屋の上の階には空き家あり

パン屋の建物の上の階はアパートになっており、空き家になっていたとのことだった。

ここで1つ思い出される。

13時46分ごろ:友人と通話。
交際相手「もしもし」
被害者「今ちょっと無理だから後でかけなおすね」
交際相手は、2回目の電話の時は背後から音がせず、被害者が静かなところのいる気がしたと証言。

可能性として、「この静かなところ」とは、パン屋の上のアパートの空き家だったのだろうか?

という考えである。